日月峡國家森林公園の特色と森林生態養生旅行について

日月峡國家森林公園管理処主任: 劉尚林

翻訳 依田泉 監修 竹内修空

日月峡國家森林公園は、國家林業局が正式に許可した森林公園です。小興安嶺の南の麓に位置し、鉄力林業局管轄馬永順営林場の中にあり、面積は、1001ha(注:2004年5月現在29708ha)あります。

豊富な森林動植物資源、神わざのおりなすような美しい自然景観、奥深い伝統文化を内包した地形、これら恵まれた基本条件のもと、計画建設中です。この三者が完全にかつ美しく融合、昇華されたときに、森林生態養生旅行の新たな概念となるでしょう。

一. 豊富な森林動植物資源と森林の養生効果

日月峡は、小興安嶺の一部分にあたります。小興安嶺は、我が國の緑の宝庫であり、重点森林区にあたり、豊富な動植物資源、広い原始林を擁し、人の手の加えられていないうねうねと続く比類まれな天然の大公園といえます。その植物の種類の数は、雲南の熱帯雨林に次ぐものです。主たる樹の種類は、朝鮮松、トウヒ、キハダ、ヤチダモ、オニグルミ、樺、楡、椴(柳科の一種)など木本植物26科53属114種。ヤマブシタケ、しいたけ、きくらげ、ワラビ、ハシバミの実、マツの実など200種あまりの山菜や木の実。人参、霊芝、五加参、五味子、黄芪など500種あまりの野生薬材があります。

風景区は、動物資源が豊富です。主として、クマ、イノシシ、鹿、ノロ鹿、アナグマ、狐、駿馬、キジ、ヨーロッパアオガエル及び各種魚類です。

山には、山の珍味がたくさんあり、獲物になる野生の動物がたくさんいます。これらは、無農薬、ホルモン汚染なしの天然健康食品で、食事養生、栄養補給の最上品です。地方色あふれる山野の食べ物、そして食事養生は、日月峡旅行の“食”の特色となっています。

森林には、生命を健康に保つ直接的な利点もあります。森林旅行は、養生にとって極めて良い選択です。有名な医学者の張桂芳教授の言葉を用いれば、「近緑者康 (緑の近くにいる者は、健康である) 」です。

大森林は、毎日二酸化炭素を吸収し、酸素をつくりだしています。“天然酸素”と言えます。植物は、光合成によって酸素を放出している以外、さらに一種の芳香のするアルケン類気態物質を放散しています。吸収されて肺に入った後、体内の百日咳、ジフテリア、赤痢、結核病などの病原菌を殺し、消炎、利尿効果、呼吸器官の線毛運動を加速させる作用があります。森林の中は、病気に到らせる微生物の数が、都市に比べ40~60分の1です。

木が生い茂り、青々とした林の間を散歩すると、人の神経系統及び大脳皮質、視覚網膜組織に対し、調節機能が働き、血流速度を緩め、心拍周波数がゆっくりとなります。気分が落ち着き、疲労がなくなり、とりわけ、強い日光による眼に有害な紫外線を減少させ、眼がきれいになりすっきりします。

森林の中の各種の気体分子と原子は、絶えず放射線や紫外線の影響をうけています。また気流、水流の衝突、木の葉や草花の摩擦によって、マイナス酸素イオンが生じているのです。マイナス酸素イオンは、人体生物電磁場のバランスを保ち、自律神経機能を改善し、新陳代謝を促進し、血圧を下げ、疲労をとり、精神をふるいたたせ、仕事の効率をアップし、免疫機能を増強させます。マイナス酸素イオンは、予防治療、健身養生の価値があり、“空気のビタミン”とも賞されます。大森林に豊富にあるオゾンは、酸素を合成する以外、かなり強い酸化作用があります。よって、いやな臭いを分解する作用、殺菌作用があります。大森林のさわやかな香りは、オゾンがもたらすもので、その中をぶらぶら歩くと、“森林浴”の養生効果が生じます。

つまり、森林が人類の健身養生にもたらす価値は、はかりしれないものなのです。ヨーロッパ、アメリカ、日本などは、早くから盛んに森林に療養所が建てられ、病人治療を受け入れ、関連研究が展開されており、それは、“森林生態養生学”と呼ばれています。世界旅行組織(WTO)でも、森林病院の方式で、リハビリ保健研究を進めています。

二. 神わざのおりなすような美しい自然景観は、情操を陶冶し、心を浄化する

森林公園内は、霊峰、奇石がさまざまな姿を現わしています。また、すこし歩くと景色が異なり、時がうつると、景色が変わります。そして、雲海、林海の二海の奇観、日月同輝(太陽と月が同時に輝く)を、見ることができます。“霊亀朝聖”“鳳凰回頭”―― これらの山は、さまざまな景色を作りだしました。霊亀峰の山全体は、何万年も生きた巨大な亀に酷似しています。もやっている霧の中をゆっくりと移動してきて、ひとりひとりの旅人に向かって、「やっと来たね。もう1万年も待っていたよ」と心情を訴えているかのようです。公園入口の玄武峰は、鳳凰が、後を振り返っている形をしています。霊亀の後についてきて、止まったところで、あわただしく、まだ来ていない友達はだれかしらと、ふりかえっています。拱北峰は、天がつくった逸品です。ある石は、横方向に空に向かって突き出ていて、あたかも深淵を恐れることのない“犀牛探海”(犀牛が海を見る)のようです。“悲しみのベートーベン”の人面巨石を仰ぎ見ると、人の世の移り変わりの激しさと苦難が見てとれます。“第九交響曲”の譜面台に向かうと、松風がひとしきり吹いてきて、交響曲を盛り上げます。この曲の作曲家が、全聾状態で創作した“喜びの歌”は、その時代の人々の苦しみ、喜び、闘争、勝利を、凝縮して表しています。過去もそのようにして、人々を激励し、人々の闘志を鼓舞しました。現在でも、人々は身近に感じ、励まされ、彼のその“経験した苦難から喜びに向かってつき進む。闘争を経て勝利を得る。”の一生の中から、自分の運命に負けない不屈の力に共鳴するでしょう。あらゆる辛苦をなめ尽くした“飛来石”は、南海の普陀から飛んできました。南國の吉祥と人と物の豊かさと加護をうけ安定している人民を連れて飛んできました。心静かにしてみてください。両方の眼がいきいきと光り輝いているのを感じませんか。それは、“拱北天狗”(天を仰ぎ見る犬)が、日月峡に来る人一人一人を見守っているのです。忠実に見守ってくれていることに感謝しなければなりません。私たちは、今日こんなにたくさんの霊石異峰を見ることができました。あせって下山しないで下さい。大いに富をふやすあの聚宝霊気の“宝玉石”に触らずに帰るのは、本当に良いチャンスを逃すことになります。

目の前に見える“魚脊峰”は、でこぼこで狭く険しい峰です。決して肝をつぶさないようにして下さい。3歳の赤ちゃん、80歳の老婦人、松葉杖をついている身体障害者の人、どの人も一人で歩いていけます。本当の勇敢さとは、体力の問題ではなく、自己に勝てるか、自分自身の心を超越できるかということです? ただ本当に勇敢な人だけに、姉妹迎客松、朝聖松、不老松、参天松、難忘松は、慕って抱擁をしたり、出むかえ?見送りをしてくれるのです。峰の下の高台には、老いた白樺が白袴をはいた将軍のように峰の門を守って、もうすでに何百年にもなります。けれども決して寂しくはありません。向かいの2本の黒い樹があるからです。1本は、四方に勢いよく枝をはっていて、守護神の鐘馗様のひげにそっくりです。もう1本は、しなやかで美しい、今まさに駆け出そうとしている鐘馗様の妹です。その妹は、急いで嫁いで行こうとしていました。お兄さんは、追っかけて行き後ろの方で言い聞かせています。それを白袴の将軍が見て、鐘馗に笑って言っています。「人には、それぞれ幸せがあるのだよ。そんなにかまってどうしようって言うんだい。」

拱北峰の頂も、海を眺めるのに、とても良いところです。風景区の林海、雲海は、はかりしれないほど広く、もや、霧がたちこめている騰龍山、臥虎山の2つの山は、白海巨鯨のようです。大自然は、正に巨人です。その前に立つと、一切のやりきれない想い、不平、抑圧、ストレス、苦悶、病痛、まよいなどみなすべて洗い清められ、真っ青な澄んだ空がのこるのです。自然の美しい風景が、気持をおおらかにゆったりとさせ、心を啓発することでしょう。

日峰原始林風景ラインにも、もともと手を加えずとも美しい、かざりも必要ない自然美景が、30個も集まっています:蟠龍柱(龍のようにまがりくねった柱)、北海道、しらかば、迎客石、楊柳奇縁、猿猴献桃、仙人跳、緑色峡谷、双胞兄弟(双子兄弟)―― ヤチダモ、双胞姉妹(双子姉妹)―― 黄柏、拾階亭、羅馬看台、百尺幢、木石姻縁、野猪林、天地有情木抱石、原始林山門、雷撃木、紅松林(チョウセンマツ林)、魚鱗松、龍盤路、大世面、風倒木、九龍爪、聴涛、后花園、天賜亭、蓮花池、站干林、峰の頂には、頂上展望塔があります。その塔には、高倍率の望遠鏡があり、“一覧衆山小”(たくさんの山を一望におさめる)のすばらしい景色であるとわかります。すがすがしい空気、緑の海のような森、青い空、広大で悠然とした原始林、この中で、人々は、母なる大自然に抱かれ、身心ともになぐさめられ滋養とすることができるでしょう。

日月峡風景区は、大陸性寒温帯季節風気候区に属し、冬は長く、夏は短い、昼夜の寒暖の差が大きく、気候変化がはっきりしています。風景区は、四季がはっきりしているために、それぞれ特色ある4つの季節の景観を作り出しています:春の雪中花、夏はすがすがしく涼しい場所、秋の日は色とりどりの山の色、そして冬の純白世界。ですから、春は遊覧、夏は川くだり(水遊び)、秋は山をめで、冬は雪と遊び戯れる、四季それぞれの養生旅行ができます。ここでは、風景が、四季によって違った姿をみせるばかりでなく、毎日毎日、一刻一刻、気象が変化し、人の気持に変化をもたらします:朝、拱北峰の雲海をながめ、夕方は、臥虎山の日暮れを見る。晴れた日には、すっきりと遠くまで晴れ渡り、雨降りには、山も空も朦朧とします。雨があがって空が晴れると、もうもうとした霧の中にかくれていた大きな山全体が、巨大な鯨の背中のような、海中の仙人島のような、また雪の神山のような、山頂を現わします。その姿は、大自然の勇猛果敢、あらがうことのできない偉大な力を見せつけます。

日月峡の自然景観は、精巧きわまりない工芸作品ともいうべき、天が自然につくったもので、開発者の智慧と霊感によって、さらに“自然から出て、自然よりまさり”の濃厚な文化の息吹を感じさせます。旅行者は、その中で陶酔し、心を開きのびのびとし、知識を増し、心を浄化し、人生を啓発されるのです。

三. 伝統文化の趣を内包している森林生態養生旅行の特色

毎月陰暦8日から22日の間、早朝、騰龍山は、朝日を迎え、朝の光がすべてを照らします。一方、臥虎山は、白く照り映える月をひそかに送り、わずかに輝いています。夕方、太陽は、西の臥虎山の頂に、ゆっくりと落ちていきます。月は、反対側の騰龍山の後ろからゆっくりと昇ってきます。この日月同輝は、森林公園のテーマ景観です。

日月峡の風水については、配置、その気勢は、四方に満ちひろがり、いたるところに、陰陽和合の伝統文化の精神を体現しています:東西の騰龍、臥虎は、囲み合い抱き合って、一陰一陽をなしています;南には、南極、北には、拱北があり、一組の陰陽となっています;この四山に取り囲まれた日月峡と山の外側の平原の地勢は、陰陽となっています;南の最高峰である南極峰は、帝王の位置を占め、東の騰龍は、西側の臥虎よりも高く、つまり左の文官と右の将軍が、相和の布局にあるのに相当します。このようにエネルギーが壮大で、きちんとした序列気勢の山々に囲まれた中に、人々は身を置くと、自然に気分がさわやかになり心がのびのびとするという効果が得られます。

森林公園の計画及び建設者たちは、特に、めったにないこの宝物のような地を重要視し、その正しいありかたを定め、日月峡を國際的な森林公園の逸品にしようとしています。ここには、広大な森林資源、自然の姿のままでしかも理想的である壮麗な景観、そして、しっかりと根をおろした中國悠久の歴史、文明があり、これらが、日月峡國家森林公園“森林生態養生”旅行の特色を作り出しています。國家森林公園管理弁工室に認められ、伊春旅游局からは、國際森林養生センターとして定められました。

鹿野苑の開発は、まさに、この種の思想を代表するもののひとつです。建築スタイルを、山野化するということです。鹿園を広々とさせることによって、鹿がのびやかに運動する、生活空間をつくる。親和的な飼育方法をとる。そうすることによって、鹿との交流の中から、人々に、野生動物に対する愛情を育ててもらいます。また、百寿園の設計では、鹿野苑の広場の地面に、玉石を用いて、100個の“寿”の字を敷き詰めます。旅行者は、足底按摩師の説明のもと、特製の靴下をはいてその上をゆっくりと歩きます――つまり、足底按摩をするのです。人々は、伝統文化の中で長寿のシンボルである“梅花鹿”を鑑賞すると同時に、伝統養生文化を理解し、身心ともに健康と安らぎを得るのです。

大森林酒店及び森林養生健康回復保健センターは、また特色ある一つの計画を実現します。それは、1組の九宮八卦の方位の配列からなるピラミッド型建築群です。エジプトのピラミッドは、世界の奇跡のひとつです。さまざまな神秘現象を起こし、科学者は、絶大なる興味をもっています。例えば、ピラミッドの中では、牛乳、鮮肉が新鮮なまま保存できる。ピラミッド内に一定期間放置した水は、傷口が早くふさがる。種子の発芽率が上がる。疲れた人が、ピラミッド内にしばらくいると、疲れがとれ、体内に新たなエネルギーが満たされるのを感じる。ピラミッド内の時計も遅れる。ファラオの遺体は、5000年の時を経ても腐らない。これら非常に多くの現象から、科学者らは、「ピラミッド形状の建築物は、病人が早く健康になるだろう」と考えています。

将来建設される森林養生健康回復保健センターは、すなわちピラミッドから生じる超エネルギーを利用します。ピラミッド内でリハビリをする人は、元気が補充され、真気に満ち溢れ、陰陽のバランスがとれます。こうして、病気を取り除き健康になる、長生きするという目的が達成されると同時に、生命科学の深層なる研究およびピラミッド現象の謎を解読するためのたゆまぬ努力をしていることにもなります。これに加えて、大森林のひっそりと静かな、すがすがしい、特に恵まれた、養生療養効果によって、人々が長く滞在したいと思うような特色となり、人々を魅了していきます。

このような精神に基づいて、すでに開発された森林公園のいくつかの風景点ポイントは、次のようなものです:十八曲がり風景ライン、騰龍山原始林公園、鹿野苑、透龍9峰58景、透龍山荘、ゴムボート川下り、射撃、水上楽園等です。主たる開発項目は、森林養生健康回復保健センター、國際エコロジーリゾート村(休暇別荘村)、高齢者用アパート、極楽塔、日峰スキー場、月峰キャンプ基地、ゴルフ場、興安植物園(青少年森林科学観察基地)、森工博物館、スーパーマーケットなどです。

各界有識者のご配慮、指導によって、森林公園建設に身を投じる者たちがみんなで心をあわせて、日月峡を、森林生態養生旅行を特色とする、森林旅行、リゾート養生、自然保護、科学研究、経済開発を一体とした、旅行、休暇、娯楽、リゾート、養生、養老、臨終ケア、納骨などの多項目のサービス機能をもったすばらしい森林公園として完成することを信じています。

2001年7月2日

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